幼稚園や保育園への入園時に、手提げバッグが必要な園は多いと思います。
手提げバッグを作ろうかなと考えたとき、まず思いつくのはキルトの生地だという方は、多いのではないでしょうか。
しかし、キルト生地は柄の種類も限られていて、普通の綿の生地(以下、布帛)の方が好みのものがあったりするものです。
布帛(ふはく)で手提げバッグを作りたいと考えたとき、どうしても不安になるのが、その強度だと思います。
そこで、強度を増すため、今回は裏地付きの手提げバッグの作り方をご紹介したいと思います。
後半では、持ち手の強度を増すための方法についても記載しています。
幼稚園・保育園の手提げバッグ(裏地あり)を作るのに必要な材料
- 手提げバッグ本体の表布:80×55センチ
- 手提げバッグ本体の裏布:120×55センチ
(今回は切り替え部分も裏地と同じ生地を使用するため多めです。) - 持ち手:アクリルテープ 2.5〜3センチ幅で30センチ×2
ポイント
持ち手を細くしすぎると重たいものを入れた際に手への負担になるので、アクリルテープはある程度の太さのものを選ぶことをおすすめします!
注意ポイント
生地を準備する際には、実際に作りたい大きさの型紙サイズに、上下プラス10センチを目安にしてください。
幼稚園・保育園の手提げバッグ(裏地あり)型紙の作り方をご紹介!
手提げバッグは大きなものなので、型紙も大きくなります。
わざわざ型紙を作るために大きな紙を準備しなくても、身近にある大きめの紙を代用して作って問題ありません。
今回は、A4サイズのコピー用紙6枚を使って型紙を作る方法をご説明します。
①コピー用紙6枚中、3枚の角に写真のように端から1センチの所に印をつけます。
こうしておくと、貼り合わせる際の目印になり、用紙の端も真っ直ぐになるので線を引く時に便利です。

②目印に合わせて6枚を貼り合わせていきます。
印をつけた用紙を、上下上と、交互に置くとわかりやすいです。
全て貼り終わったら、線を引きます。
今回は35×45センチと、切り替え部分は15×45センチで作りました。(縫い代込みの型紙で、できあがりは34×43センチになります)
ポイント
縦の線を、本体・切り替え布それぞれ切り離さず繋げることで線を引く作業の手間が省けます!
平行に線を引くのは、中々手間がかかるので時短しましょう!
③ 型紙が完成しました。

参考
型紙に書いてある「わ」とは。
裁断の際に生地を半分に折って2枚重ねの状態で切ることで、「わ」の方を折り目側に置き裁断することにより裁断後に生地を開くと、型紙の2倍の大きさの生地が出来上がる状態になります。
左右・上下対象な型紙の場合にこの用語、方法が用いられることが多くあります!
幼稚園・保育園の手提げバック(裏地あり)の作り方手順!
①生地を裁断する。

表布裏布それぞれ、同じ大きさなので、せっかくなら一緒に裁断して時短を!
写真のように、表裏布それぞれ「わ」の部分(半分に折った折り目側)を重ねるように置き、型紙を写し2枚一緒に(わなので生地は4枚重ね)裁断します。
切り替え布は、通常通りに裁断してください。


裁断する際、表布の折り目部分と切り替え布の折り目部分に、5ミリ程度の切り込みを入れておくと、この後重ねて縫い付けるときの目印になるので入れておきましょう。
更に、表布には縦半分に折った中心にも印の切り込みを入れてください。
②切り替え布を本体表布に縫い付ける。
まず、切り替え布の上下それぞれ1センチ幅で折りアイロンで整えます。

本体表布の②で切り込みを入れた印と切り替え布の印を合わせ、縫う際にズレてしまわないようにマチ針で固定します。

切り替え布の端を縫います。

③表布に持ち手を仮止めします。
写真の位置に持ち手をマチ針で固定します。
持ち手は厚みがあるため、縫おうとしたときにズレやすいので、マチ針でしっかり固定しましょう!

端から5ミリの幅で縫い止めます。
ここが1センチ以上になってしまうと、出来上がりの時に表面に仮止めの縫い目が出てしまうので、1センチ以上にならないよう注意してください。

④表布に裏布を重ね、口側を縫う。
表裏布を重ねる際には、それぞれの生地の表側(柄の方)が内側で、向き合う形で重ねてください。
この際、持ち手部分には厚みがあり縫い進めるうちにズレてしまいやすいので、写真のように持ち手の両サイドをマチ針で固定しましょう!

バッグの入り口側(横長に置いた場合の左右端)を1センチ幅で縫います。
縫い終わったら、縫い代を左右に開くように割って、アイロンで押さえてください。

⑤写真のように、④で縫った入り口側の縫い目が中心にくるように畳み直し縫い目同士を合わせます。


返し口を残して、それぞれ端を1センチ幅で縫います。

★返し口の幅は今回20センチで残していますが、表に返すときに返しやすい幅で調整してください。
⑥今縫った両端の縫い代を開きます。
縫い代をそれぞれ1枚ずつ手前へ倒すイメージでアイロンで押さえます。

この際、角の部分は縫い代が三角形になるように開き、前後に倒します。
縫い代をしっかり割っておくと表に返して返し口を縫い閉じるときに端を合わせやすくなります!

⑦返し口から表に返す。
このとき、表布側の角は内側からしっかり形を整えておいてください。

⑧ 返し口を縫い閉じる。
閉じるときの縫い方は、まつり縫いでもミシンでも構いません!
今回はミシンで際(きわ)を縫って閉じました。

⑨ 裏布側を表布の中に入れ込み形を整え、入り口部分にアイロンをかけて口部分を1周ミシンで縫い止める。

口部分をアイロンで整える際には、裏布側に1ミリ程度表布が入り込むようにズラしておくと、仕上がり時に表面に裏布がはみ出て見えず綺麗に仕上がります!

⑩裏地付き手提げバッグの完成です!

保育園や幼稚園で大きさ指定がある場合の手提げバッグのアレンジ方法について
- 型紙の作り方・裁断方法は上記と同様に、「わ」を用いて行います。
- 型紙を作るときに、実際の仕上がりの大きさに横幅プラス2センチ・縦幅プラス1センチで縫い代込みの型紙が完成します!
(例:完成時40×55センチの手提げバッグの場合の型紙は、42×56センチになります。)
手提げバッグの持ち手の強度を増したい場合のアレンジ方法について
持ち手のアクリルテープは上記の作り方よりも長めに準備してください。

上記で紹介した手提げバッグの作り方と工程が変わります。
②の切り替え布を表布に縫い付ける作業の前に、図に書いてある工程を行なってください!
それ以降は②から先の作り方で進めますが、③の持ち手を付ける工程はなくなります。
手提げバッグにポケットを付けたい場合の作り方について

上記の図にご紹介している方法でポケットを作って、手提げバッグのお好きな場所へ縫い付けてください。
ポケットを手提げバッグに縫い付ける時に、ポケットと手提げバッグ本体の布の境目を若干多く返し縫いをしておけば、ポケットの強度を増すことができるのでおすすめです。
幼稚園・保育園の手提げバッグの作り方(裏地あり)まとめ
裏地ありの手提げバッグ作り方は、なんとなく難しそうな気がしますが、実際にはそんなに難しい手順はありません。
説明を読んでいるときよりも、実際に手提げバッグを作りながら説明を見て進めていると、意外と自分にもできる!と思うことがあると思います。
ぜひ、お気に入りの生地を見つけてオリジナルの手提げバッグで子供たちに楽しい通園ライフを送ってほしいと思います。