一度は目にしたことのある巾着袋、保育園・幼稚園・小学校の入園・入学準備で必要になることが多いかと思いますが、それ以外にも実は意外と活用できる場面があります。
お泊りでの旅行の際には下着や靴下などの細々した衣服を分けて収納したり、巾着袋のサイズを大きめに作っておけば1日分のお着替えごとに収納もできて、荷物の整理に活躍しますよ。
また、お子様連れでのお出かけのときには、小さな玩具を沢山持って歩くときなど巾着袋にまとめて入れておけば、鞄の中でバラバラになることもなく出し入れもしやすいのでとても便利です!
巾着袋に裏地が付いていると強度も増し内側の見栄えも良く、布の糸くずが出てくる心配もなく使用できるのですが、裏地付きと聞くと難しそうなイメージがあるかと思います。
実は、裏地ありの巾着袋でも難しい工程はほとんどなく、直線縫いだけで完成させることが出来るのです!
最後にサイズのアレンジ方法も記載していますので、色々な大きさで作っておいて日々の様々な場面で活用してみてください。
本日はなにかと便利な裏地付き巾着袋の作り方をご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
裏地ありの巾着袋を作るのに必要な材料!
必要なモノ
- 表地用の布
- 裏地用の布
- 紐
注意ポイント
後半でアレンジ方法を記載していますが、表地に切り替えのアレンジをする場合は、切り替え部分の布も準備してください。
巾着袋裏地ありの型紙の簡単な作り方をご紹介!
A4サイズのコピー用紙を1枚用意してください。
まずは用紙そのままの状態が、裏地用の型紙です。
更にこの用紙の短辺の端から、10cmのところに平行に直線を引きます。
この線で折ったものが表地の型紙になります。
布に型紙を写すときには、この1枚の型紙を折って利用することで、型紙作成の手間が省け時短になりますよ!
巾着袋の作り方で裏地ありの方法をご紹介!保育園・幼稚園・小学校の体操着袋やお着替え袋に♪
①型紙を布に写して裁断をする。
裁断した後のそれぞれのパーツです。
②表・裏地をそれぞれ中表に重ねて底側を縫い、縫い代をアイロンで割る。
布の柄に方向がある場合は、柄の下側を縫います。
参考
縫い代を割るとは…?
縫い代を、縫い目部分からアイロンで開くことです。
③表・裏地の②で縫い合わせていない方の辺を、表・裏同士で合わせそれぞれ縫い合わせる。
④③で縫い合わせた表・裏地の境目同士を重ねるように畳み、マチ針で固定する。
ポイント
このとき返し口と紐通し口がわかりやすいように、マチ針を変えるか、チャコペンで印を付けておきましょう!
⑤④で畳んだものを返し口と紐通し口を残し、両端を縫う。
紐通し口部分は、印よりも5mm〜1cmはみ出るところまで縫ってください。
注意ポイント
このとき、表・裏地それぞれの底側の縫い代は内側に折り一緒に縫い込みます。
この工程をすると、完成時に底と角がすっきりと仕上がりますよ!
⑥縫い代を割る。
両端の縫い代をそれぞれの面で手前に起こすように縫い代を割ります。
ポイント
ここで縫い代を割っておくことで、表に返したときに返し口・紐通し口部分が合わせやすくなり、縫い代のごわつきも抑えることができます。
すっきりと仕上げることができる一手間ですね。
それぞれ角4ヶ所は、縫い代を割る際に端まで開かないので、写真のように三角になるように割ってください。
⑦返し口から表に返し、返し口を閉じる。
ポイント
返し口の閉じ方は、ミシン・手縫いのどちらでも構いません。
ミシンの方が手間は省けますが、返し口を目立たせずに仕上げたい場合には、手縫いで仕上げることをおすすめします!
手縫いで閉じる場合は、「コの字縫い」で縫うと仕上がり時に縫い目が表に出ず綺麗に仕上がりますよ。
⑧裏地を表地の中に入れて形を整え、紐通し部分を縫う。
紐通し部分は下の写真の寸法で両端に印をつけ、印同士を繋ぐように直線で縫います。
直線で真っ直ぐに縫うことが不安な場合は、上下→真ん中の順に縫うと、それぞれ布端や上下の縫い目が基線となり縫いやすいですよ。
ポイント
上記のように袋を裏返しにして口部分を開いて縫うと、生地が重なって巻き込んで縫ってしまう可能性が減ります。
表生地との境界線も縫線の目印になるので縫いやすいですよ!
⑨巾着袋に紐を通す。
紐の長さの決め方は、巾着袋を平らに置き、紐を2つに折った状態で輪になってる側を端に合わせて巾着に重ねて置きます。
このとき、巾着袋の口を全開にした状態でどれくらいの紐の余剰分が欲しいかを、重ねた紐の端側のはみ出している長さで目安にし紐をカットします。
更に同じ長さでもう1本、準備してください。
紐を通す方向は、下の写真を参照してください。
矢印は見やすいよう上下に配置していますが、紐を通す際には2本とも、同じ列に通します。
⑩巾着袋(裏地あり)の完成です!
口を閉じた状態です。
保育園・幼稚園・小学校でサイズ指定がある場合の巾着袋のアレンジ方法!
このアレンジ寸法は、紐通し部分の幅が2cmで製作する場合の値になります。
紐を太いものを使用し、紐通しを広くしたい場合やもっと細くしたい場合には下の図を参照してください。
巾着袋(裏地あり)の表地に切り替えをつけてアレンジする作り方をご紹介!
ポイント
布を畳んで合わせる部分や紐通し口の構造がわかると、説明もよりわかりやすいと思いますので、実際に作り布を触りながら説明を読んでいただくことをおすすめします!
最後にご説明した切り替えのアレンジをすると、更に様々なバリエーションでお好みの生地でのオリジナルを作ることもできますよ!
まとめ
ご兄弟・姉妹のいるお子様の場合は、ちょっと一手間で名前タグを付けたり、お子様の好きな色や柄で作ると沢山の荷物でお出かけする際に、その都度中身を確認しなくても見分けがつくので便利です!
市販の巾着袋も沢山ありますがお好みの生地で作ると、オリジナルなだけではなく、余った布でバッグなどをお揃いで作ることもできていいですよ。
ハンドメイドは、コストも抑えることができるのでお得ですね。
子どもの好みや柄の合わせ方を考えて、生地を探すこともとても楽しいですよ。
ぜひ、お気に入りのオリジナルのアイテムで、通園・通学や日常のひとコマを少しワクワクした気分で過ごすアイテムとして手作りをしてみてください!