育休から早く復帰するのは損!?いつが得なの?後悔しないタイミングの決め方と早めに復帰するメリット・デメリットを紹介!給付金についても!

育休 早く復帰 損

今、日本の育児休業は変わり始めています。

育児休業の定義としては、「原則として1歳に満たない子どもを養育するためにする休業」とされています。

しかし、パパは育休を取りづらかったり、保育園へ入園できず育休期間を過ぎても休業せざるを得ない状況になる方もおられます。

出産・育児による離職を防ぎ、男女ともに仕事と育児を両立できるよう、令和3年6月に改正され令和4年4月1日から段階的に施行されています。

この記事をご覧になられている方は、「早く復帰した方が、給料的にも社会的にもいいんじゃないかな・・・」と悩まれていると思います。

法的に認められている、貴重な1年間のお休みを無駄にしないためにも、ぜひこの記事を参考になさってくださいね♪

この記事では、育休から早く復帰するメリット・デメリット、会社への連絡についてもご紹介します。

目次

育休は早く復帰すると損になる?いつが得なのか育休期間の決め方についても!

育休から早く復帰するのは、長い目でみれば損ではないです!

育休から早く復帰を悩んでいる方の多くは、キャリアや給料面でお悩みではないでしょうか。

また、早く復帰することで損と感じる部分の大半は給付金が貰えなくなることですよね。

まず、育休中にもらえる給付ははじめの半年は平均給与の67%。

残りの半年は平均給与の50%となります。

育休中は社会保険料(健康保険・厚生年金・介護保険・雇用保険・労災保険)は免除となるため、実際の給付と手取り給与を比較すると、それほど変わらない方が多いと思います。

復帰後は時短勤務でスタートされる方が多いため給与も満額ではないですし、保育料や社会保険料の支払いを含めると、給付金の方が多くなることもあります。

※給与20万円の場合

育休中(給付金)20万円×0.5(50%)=10万円給付
復帰後時短勤務(6時間勤務)20万円×0.75(75%)=15万円
ここから社会保険料や保育料が引かれる

一見すると復帰後の方が多くもらえるように見えますが、実際はほとんど大差ないでしょう。

ではなぜ、長い目でみると損ではないのか、それはブランクが少ない分キャリアプランに支障がないからです!

女性の社会進出は、もはやあたりまえになっている現代。

キャリアのために出産を諦める方も少なくないはず。

そういう方にとっても、育休から早く復帰することはひとつの手段だと思います。

ただ、注意していただきたいのは「自分の意志で復帰する」ということです。

会社から早期復帰を要求されていたとしても、拒否することが可能です。

早めに復帰するメリットとデメリットをご紹介!

育休から早めに復帰することのメリット・デメリットをご説明します。

育休から早めに復帰することは将来的に損をしないことはお判りいただけたと思います。

しかし、もちろんデメリットもあるため、メリットと併せてご説明します。

育休から早く復帰するデメリット

  • 時短勤務でもらえる給与と、給付金に大差はない
  • 子どもと過ごす時間が減ってしまう
  • 体に負担がかかる

デメリットを3つ紹介しました。

産後半年で復帰するとしても、出産をいう大仕事を終えた女性の体はまだ完全に回復していません。

また、赤ちゃんも夜泣きがひどくなる頃であり、夜も十分に休めていないことが多いでしょう。

仕事から帰ると家事育児に時間は消えていきます。

金銭的には早く復帰することは損ではありません。

しかし、子どもとの時間は減ってしまうため、後悔しないようにしっかりご家族と相談して決めることが大切です。

育休から早く復帰するメリット

  • ブランクが少なく、復帰後の心理的負担が少ない
  • 年度初めだと認可保育園に入所しやすい
  • キャリアプランに支障が少ない

メリットを3つご紹介しました。

育休中だけど、キリよく年度初めに復帰すると、認可保育園に入園しやすいです。

年度途中での入園は、難しいことが多いですし無認可保育園となると保育料がさらに高額になることもあります。

仕事のブランクが少ないためキャリアプランに支障が少なくなります。

そのため、早く復帰することは出世等にも繋がりやすく、将来的にみたら昇給もあり損ではないのです!

早く復帰しろと言われるけど早めに復帰したら給付金はどうなるの?

育休から早く復帰すると給付金はもらえません!でも社会保険料を安くする対策があります!

育休から早く復帰をすると、その時点で育児休業給付金の給付はストップします。

その代わり給与をもらうという形になります。ここで大きいのは先に説明をした、社会保険料の控除ですよね。

この社会保険料を減らす公的な制度があるのはご存じですか?

これは申請をするだけで利用できる制度なので、ぜひ制度の利用をご検討くださいね。

育児休業等終了時報酬月額変更届

育児・介護休業法による満3歳未満の子を養育するための育児休業等(育児休業及び育児休業に準ずる休業)終了日に3歳未満の子を養育している被保険者は、次の条件を満たす場合、随時改定に該当しなくても、育児休業終了日の翌日が属する月以後3カ月間に受けた報酬の平均額に基づき、4カ月目の標準報酬月額から改定することができます。

引用:日本年金機構公式HP
育児休業等終了時報酬月額変更届の提出

 

厚生年金と健康保険の社会保険は、育休前の標準月額報酬を元に算出されています。

この変更届を提出することで、育休後の下がった標準月額報酬で算出し直すため、社会保険料が安くなる可能性があります。

育休終了後3カ月の給与が下がっている場合は利用を検討しましょう!

利用は職場の総務課に相談をするか、年金事務所に直接訪問して申請する方法があります。

書類も職場で用意してもらえない時は、日本年金機構のHPよりダウンロードできます。

育児休業等終了時報酬月額変更届を提出することのデメリットを2つご説明します

デメリット

  1. 将来もらえる年金が減る
    納める社会保険料が減るため、将来受給できる年金額も減ります。
    これは次に説明する「厚生年金保険養育期間標準報酬月額特例申出書」を提出することで解決します。
  2. 出産手当金や傷病手当金が減る
    健康保険から出る出産手当金や傷病手当金には特例がありません。
    変更届を提出することで、手当金も減りますのでご注意ください。

 

厚生年金保険養育期間標準報酬月額特例申出書

次世代育成支援の拡充を目的とし、子どもが3歳までの間、勤務時間短縮等の措置を受けて働き、それに伴って標準報酬月額が低下した場合、子どもを養育する前の標準報酬月額に基づく年金額を受け取ることができる措置です。
養育期間中の報酬の低下が将来の年金額に影響しないよう、被保険者の申出に基づき、より高い従前の標準報酬月額をその期間の標準報酬月額とみなして年金額を計算します。

引用:日本年金機構公式HP
養育期間の従前標準報酬月額のみなし措置

 

こちらは標準報酬月額を変更することで、保険料が安くなっても貰える年金はそのままにすることが出来る制度です。

3歳未満の子供を育てていることで適応されます。

そのため、「育児休業等終了時標準報酬月額変更届」と一緒に提出するようにしましょう。

いざ復帰を決意!会社に連絡はいつ誰に言う?

育休から早く復帰する時は会社への連絡はいつするのがいいの?

保育園が決定したらなるべく早くしましょう!

育休から復帰するとなると、会社への連絡は必須ですね。

復帰の日付は会社を相談をして決めることが出来ます。

あなたの育休期間、会社は人員配置や新採用など備えをしています。

復帰するとなったときも人員配置の変更が必要となるため、なるべく早めに伝えておくのが良いでしょう。

しかし、早すぎても保育園が決まらず「やはり復帰出来ません・・・」ということもあり得るため、保育園が正式に決定してから、会社に伝えるようにしましょう。

また、相談は直属の上司と人事部に相談しましょう。

会社の手続き関係はしてくれます。

育休の復帰日が土日の場合について。

育休からの復帰が土日だったらどうなるの?基本的に問題はありません!

育児休業の終了日は、対象の子供の誕生日の1日前となります。

そのため原則であれば誕生日が復帰日になりますね。

しかし、偶然誕生日が土日・祝日と重なることもあります!基本的には特になにも問題はありません。

職場的には土日の復帰で登録されますが、「復帰後の土日休み」と同様です。

平日5日勤務であれば、土日の休みあけが復帰後の初出勤になるだけです。

復帰のタイミングは自分で選ぶことができます。

オススメは月初に復帰することです。

たとえば、4月30日が復帰予定日で復帰したとします。

すると、4月1日~30日までの社会保険料の支払いの義務が発生します。

有給を使用し5月1日に復帰すると、5月1日からの社会保険料の支払いで済みます。

復帰予定が月末ギリギリの方はご注意くださいね!

まとめ

この記事で紹介したことをまとめていきます。

ポイント

  • 育休から早く復帰することは将来的なキャリアを考えると損ではありません!
  • 早く復帰する場合は子どもとの時間や自分の体調をよく考えて!
  • 時短勤務で手取りは減るけど、「育児休業等終了時標準報酬月額変更届」と「厚生年金保険養育期間標準報酬月額特例届」を提出して社会保険料対策を!
  • 育休から早く復帰する時は、保育園入園時期が決まればなるべく早く会社に報告を。
  • もし育休復帰日が土日の場合は、週明けからの出社になります。

この記事が、育休から早く復帰しようか悩んでいるママの参考になれば幸いです!

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