赤ちゃんと過ごす中で、欠かせないアイテムの1つがベビー枕かと思います。
特に、首が座る前や寝返りをする前の赤ちゃんは、頭の同じ部分が枕に接している時間が長くなります。
そんな赤ちゃんのための枕、真ん中の部分が丸くクッションのようになっている物を店頭でも多く見かけますね。
洗い替えも考えると…いくつか備えておきたいアイテムだからこそお好みの生地でお安く作ることで、汚しても気楽にお洗濯でき、衛生的で経済的な育児アイテムとして心強いかと思います。
出来る限り難しい工程をなくし短時間で仕上げることのできる、ベビー枕の作り方をご紹介しますので、裁縫は初めて…という方も、ぜひ挑戦してみてくださいね!
ベビー枕(くま)を手作りするための必要な材料!
必要なモノ
- 2重ガーゼ生地(表用)…お好みの柄で
- 2重ガーゼ(内布用)…表面には出ないのでお手持ちのガーゼ生地でも可能ですが、表用の柄によっては透けることがあるので、気になる場合は無地のガーゼ地をお勧めします!
- 綿
ポイント
ミシン針が古くなり丸まっていると、縫う際に繊維を巻き込んでしまい生地の糸が引きつった形で表面にも出てしまうことがあるので、ミシン糸は新しい物に交換しておくと安心ですよ!
ベビー枕の手作りくまの形の型紙の作り方!
今回は、耳付きのくまさん枕を作るので、型紙もこの形での行程になりますが、絶対にこの大きさでこの形!というものはないので、図形を書くことが得意な方はお好みの形を書き出し、縫い代分で、外側1周に1cm加えて切り出すと型紙になります!
チェック
作り方の最後に、雲や星の形のアレンジについての説明も記載しますので、お好みの形で、ぜひアレンジもお楽しみくださいね。
①A4のコピー用紙を4等分に折り畳み、用紙の角が4枚重なった部分に楕円を作るイメージで角を切り落とす線を引きます。
②折り畳んだまま、4枚一緒に切り落とします。
用紙を広げて、形の調整をします。
③上記で作った土台の大きさに合わせて、耳の形を決めます。
切り出すときに、耳の両下端を目安に半分に折り畳み、左右どちらかの線に沿って切ってください。
こうすることで左右対称な型紙が完成します!
④耳の型紙を土台の型紙の付けたい部分に1cm重ねて置き、両端に印を付けます。
その印を直線で結んだ線で、切り取ります。
ポイント
耳を縫い付けた際、カーブになっていると耳の形が歪みやすくなるので、直線に切り落としています。
⑤これでベビー枕(くま)の型紙が完成しました!
ベビー枕くまの形の手作り方法をご紹介!
①布に型紙を写し、裁断する。
耳は内布を入れても表布のみでもどちらでも構いませんので、強度等のお好みで裁断してください。
表布のみの場合は合計4枚、内布を入れる場合は表・内布をそれぞれ4枚ずつの計8枚になります。
チェック
表・内布はそれぞれ2枚ずつ必要なので、重ねて一気に裁断すると時短できますが、重ねて一気に裁断する際にはガーゼは繊細な生地なので、 無理に切ろうとせず、 ご使用のハサミの切れ味に 合わせて枚数は調整してくださいね!
②土台表布のうち1枚の、 中央部分に円を書く。
赤ちゃんの頭が接する部分の丸いクッションになるよう縫うための線です。
バランスを見て、お好みの大きさで記入してください。
今回は、円柱型の綿ケースを使用して丸く型取りました。
ポイント
フリーハンドでの記入が心配な場合は、別用紙にコンパスや身近な円形の物を使って丸い形の型紙を準備して線を記入してください。
線を引くときには、市販されている水で消えるタイプや時間が経つと消えるタイプのチャコペンがお勧めです!
③耳を作る。(今回は内布有りで製作しています。)
耳用のパーツを写真の順に重ね、マチ針で固定します。
縫い代1cmで、下端以外を縫い合わせます。
写真左側は、重ね順がわかりやすいように布をずらして撮影していますが、実際に縫う際には右側のようにしっかり揃えて重ねてください。
注意ポイント
下端は表への返し口と綿を詰める際に必要になりますので、縫い合わせないよう注意してくださいね。
④縫い代のカーブに、切り込みを入れる。
切り込みは、Vの字の形に入れます。
縫い糸を切ってしまわないよう、縫い目から1〜2mm手前までを目安に切り落とします。
ポイント
表に返した際の布の重なりを少なくすることで、曲線の形が綺麗に出やすくなります。
ひと手間かかりますが、糸を切らないよう慎重に作業しましょう!
⑤耳を表に返し、綿を詰める。
綿は入り口までパンパンにはせず、下端1cmを合わせて閉じれるくらいのゆとりを残してください。
⑥土台の表布に、耳パーツを仮止めする。
直線になっている部分に耳が中央側に倒れる向きに置き、マチ針で固定します。
端から5mmで縫い止めます。
縫い目が、縫い代の1cmより広い位置になると、仕上がった際に表面に仮止めの糸が見えてしまうので端からの幅には注意しましょう!
耳の向きは、土台を表に返した時に外側へ向くよう、仮止めでは中央側に倒した状態になります。
⑦土台の生地を重ね、縫い合わせる。
写真を参考に、土台の生地をそれぞれ重ねてください。
返し口を残して、周囲を縫い代1cmで縫い合わせます。
返し口は今回10cmにしていますが、返しやすさに合わせて調整してください。
ポイント
返し口が狭すぎるとガーゼは繊細でほつれやすく、返す時に生地を引っ張る形になり生地を傷めてしまうことがあるので、やや大きめにしておくと安心です!
⑧ カーブに切り込みを入れる。
耳のときと同じ要領で、土台の四隅のカーブに切り込みを入れます。
⑨表に返して綿を詰め、中央の丸部分を縫う。
綿はあまりパンパンに詰めると、中央の円を縫うときに、ミシンの抑えの下に通しにくくなるので加減してください。
縫い進めながら、丸の中に綿がしっかり入るよう、返し口から指を入れて綿の位置を調整します。
ぐるりと1周縫い、縫い始めと終わりはしっかり返し縫いをしましょう!
返し口から、お好みのボリュームになるよう綿を全体に馴染ませながら量の調整をしてください。
⑩返し口をコの字縫いで閉じる。
コの字縫いは、写真の図をご参照ください。
⑪くま型のベビー枕の完成です!
ベビー枕を雲や星の形などにアレンジする作り方もご紹介!
まとめ
くま型のベビー枕をいくつか作って慣れたら、ぜひお好みの形でのアレンジにも挑戦してみてくださいね。
思わぬ溢乳や、よだれなど枕を汚すことも多い赤ちゃん時代。
色々な柄の生地や形で作ったお好みのベビー枕を、今度はどの枕にしよう…と選んで、育児の合間の楽しみにするのもいいですね。
何度もお洗濯をする消耗品だからこそ、ハンドメイドで経済的に心強いアイテムとして、ぜひこの機会に手作りベビー枕を作ってみませんか!